みんなで守ろう!医療保険制度
医療費節約のポイント③
新薬より低価格で、使いやすいものも!
ジェネリック医薬品の選択は
自己負担の軽減だけでなく、
医療費全体の抑制にも
つながります。
医薬品には、一般の薬局・薬店で販売されている“一般用医薬品” と、医療機関で診察を受けたときにお医者さんから処方される“医療用医薬品” があります。さらに、“医療用医薬品” は、先発医薬品と後発医薬品とに分かれていて、後発医薬品はジェネリック医薬品と呼ばれています。
先発医薬品(新薬)は、医薬品メーカーによって独占的に製造・販売できる特許期間(20~25年)等があります。しかし、その特許期間等が終わると、有効成分や製法等は国民共有の財産となり、厚生労働大臣の承認を得れば、他の医薬品メーカーでも製造・販売することができるようになります。先発医薬品の特許等の期間満了後に販売される新薬と同一の有効成分を同一量含み、同一の効能・効果をもつ医薬品がジェネリック医薬品です。
※新薬が効能追加を行っている場合など、異なる場合があります。
欧米では、医師が薬を処方する際に、銘柄名を記載するのでなく、generic name(一般名、成分名)を処方せんに記載することが多いために「generics」(ジェネリック医薬品)と呼ばれており、世界共通の呼称となっています。
先発医薬品(新薬)の開発には、9~17年程度の長い期間と数百億円もの投資が必要といわれておりますが、ジェネリック医薬品の開発には、期間が新薬ほどかからず、費用も少なくすむため、薬の価格も安くなっています。
新しい医薬品は開発に長い時間と多くの費用がかかりますが、ジェネリック医薬品は開発期間が短くて済むので、その分価格が安くなります。
※窓口でお支払いいただく患者負担金は、お薬の費用のほか、調剤料などが加わります。
ジェネリック医薬品は、これまで効き目や安全性が実証されてきたお薬と同等と確認された上で、製造、販売が認可されています。
高血圧や糖尿病のほか、さまざまな病気や症状に対するお薬が揃い、カプセル・錠剤・点眼剤など形態も多彩。新しい技術で、味や飲みやすさ、使用感が改良されたものもあります。
※すべてのお薬にジェネリック医薬品があるわけではありません。
また上記のとおり、ジェネリック医薬品は先発医薬品と有効成分や効果などは変わりませんが、使用されている添加 物が異なることもありますので、アレルギーなどがある場合は選択できない場合もあります。
病院・診療所・保険薬局で医師・薬剤師に伝えてください。医師に直接言いにくいのであれば、受付などで相談するのもいいでしょう。診察券あるいは保険証に、市町村や協会けんぽ及び健康保険組合が配布している「ジェネリック医薬品希望シール」を貼付したり、または「ジェネリック医薬品希望カード」を受付に提示したりする方法もあります。
ジェネリック医薬品は医療用医薬品ですから、病院や診療所の医師による処方せんが必要です。詳しくは、かかりつけの医師や薬局の薬剤師にご相談ください。
ジェネリック医薬品を初めて使用する場合、薬局において処方せん記載の期間のうち、一部の期間を調剤してもらい、ジェネリック医薬品に変更したことによる体調の変化、副作用が疑われる症状の有無等を確認した上で、患者さん自身の意向も踏まえて2回目にジェネリック医薬品または変更前の先発医薬品を調剤してもらうこと(分割調剤)ができます。薬剤師にご相談ください。
当組合では
ジェネリック医薬品の
普及のため案内通知と、
[ジェネリック医薬品希望]シールを
配布しています。
保険証やお薬手帳などに
シールを貼って、
医療費を節約しましょう!